シロアリ予防の4つの方法！シロアリの生息条件とシロアリ予防法を解説
住宅に関する心配事のひとつに、シロアリの発生があります。シロアリは床下や木材の中に巣を作り、被害に気付いた時点で食い荒らされているケースもしばしばです。シロアリに土台や柱が食べられてしまうと、修繕や対策に多額の費用がかかる場合もあるでしょう。シロアリに関しては、被害に遭う前の予防が大変重要です。この記事ではシロアリの生息条件から、自分でできるシロアリ発生予防法までを解説します。
シロアリが生息できる条件
シロアリが生存するには、いくつかの要因が必要とされます。そこに対策を施せば、シロアリの発生予防に役立つでしょう。シロアリが生活しやすい環境にしないことが、シロアリ予防には重要です。シロアリの生息条件を詳しくみてみましょう。
エサ
シロアリにもエサが必要です。樹木や堆積した落ち葉などだけでなく、木質材料・木・本・畳などもシロアリのエサになります。家屋の回りに木材などが置かれていると、そこがエサ場となり、シロアリが集まっている場合があります。
水分
シロアリは乾燥に弱く、液体状の水を必要とし、湿度の高い場所を好みます。お風呂場や台所・洗面所・トイレなどの水回りや、日当たりの悪い家屋の北側や湿気のたまった床下などに集まりがちです。
適切な温度
シロアリの中でもヤマトシロアリは12~30℃、イエシロアリは17~32℃が最適な環境と言われます。温度が高くなった場合は地面に潜るなどして、適切な温度の位置に移動します。
シロアリの予防法
シロアリは一度発生してしまうと対策をしない限り被害を食い止められず、個人では対応しきれないと言われています。まず、シロアリが発生しないように予防を心がけてください。以下で、ご自身でできる予防法をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
木材・切り株・ダンボールを置かない
シロアリは木材やダンボール・畳など木質材料が大好物です。それらが豊富にあることを見つけると、仲間にも知らせ、群れになってやってきます。庭や外壁回り・車庫などに、使わない木材やダンボール・湿った木の杭などが置いてある場合は撤去してください。
風通しと日当たりをよくする
シロアリは暗くて風通しの悪い湿気のある場所を好み、床下などを棲家とします。基礎回りの風通しや日当たりが悪くなると湿気がたまりやすく、シロアリを招きます。家の中は風通しをよくし、床下には通気口を設けたり調湿効果のあるものを置くなどして、湿気がたまるのを防いでください。また、換気口の前に物を置くと床下の空気の流れが悪くなり、湿気がたまりがちになります。換気口回りをすっきりさせると、床下に空気が流れ、湿度を下げられます。
雨漏りや水漏れには早めに対処する
シロアリの生息には水が必要です。そのため、水漏れや雨漏りをしている場所にはシロアリが集まりやすくなります。シロアリの侵入を招くことにもなるので、水漏れや雨漏りを見つけた場合は早めに対応してください。半年から1年に一度くらいの頻度で水漏れや雨漏りのチェックをするとよいでしょう。雨漏りした場所を放っておくと木材が腐る原因ともなり、シロアリに適した環境を作ります。
シロアリ防除剤・木材防腐剤を散布する
シロアリが発生する前であれば、市販の防除剤の散布でもシロアリ予防に役立ちます。販売されている防除剤には、木材の防腐剤が入っているものもあります。市販の防除剤は業務用のものに比べて効果が短く、約3ヵ月や半年ほどしか持ちませんので、こまめに定期的に散布を行ってください。
薬剤は、シロアリが発生しそうな場所をすべて見極めて適切な方法で散布するのが効果的で、ただ薬剤を散布しただけではシロアリを他の場所に逃げ込ませてしまう結果になるかもしれません。ご自分での散布に自信がない場合は、業者に依頼するのも一つの方法です。防除剤・木材防腐剤を散布する場所としては、床下・柱・庭・物置の下・ウッドデッキ回りなどが挙げられます。
まとめ
シロアリの生息にはエサ・水・温度などの条件が必要で、生存条件にあった場所を見つけると、大群でやってきて巣を作ります。風通しの悪い湿った場所を好み、木材やダンボールなどをエサとしますので、家の中は風通しをよくし、木材などは放置せず撤去しましょう。雨漏りに水漏れなどがないか定期的に点検し、水漏れの箇所があればすぐに対策をすることも重要です。また、ご自身でシロアリ防除剤や木材防腐剤を散布する方法もありますが、より効果的な散布のためには業者に依頼するのもよいでしょう。
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